遅刻魔のままの脳。


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 近年といっても随分とまえのことだけれども、人の行為なるものは等しく脳からはじまり、いわゆる身に指令が伝わるとおもわれてきた妄想が、科学的に崩れた。実は身がさきに動き、0コンマ何秒遅れて、脳があたかも司令塔のようにふるまっていることがわかったのである。つまり、先に身が実を食べ、そのとってしまった行為に「空腹であったから」なる適当極まる云い訳をして、知的なマスターベーションをしているわけである。

 このような話をすると、人は身を「鍛え」はじめる。常なる遅刻魔の脳からしてみれば、身とは何かということすらわかっていないくせに、とりあえず身を強くしようとして、力む。

∴仙腸関節がかたまる。

∴頭骨かたまり、蝶形骨が墜す。

∴ますます脳が遅刻をもみ消す。

といった悪循環といったところか。身は常に自ずと動こうとしているのに、脳も常にその後ろ髪をひっぱる。三脳生物のプロトタイプである