『人における凄味』


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   氣配なく静寂。そこから色氣ではなく、凄み香る味つけがなされた人がおいでたら、それは時につまんだほうがよい。大概は凄味や色氣をだそうとした瞬間に、凡ては塩辛くなってしまって、食えたもんではなくなる。まことの凄みには辛さのなかに、微々たる甘酸っぱさが赤子のようにすやすやと睡っているものである。